大谷翔平 アナハイムのグッズショップ変動 大幅割引き、ファンの思い

エンゼルスからフリーエージェントとなっている大谷翔平投手には、メジャー史上最高となる契約金5億ドル（約750億円）を超える大型契約が期待されています。ウインターミーティングが12月4日からテネシー州ナッシュビルで開催され、球団幹部や代理人たちが一堂に会する中、移籍市場が活性化するなかで、エンゼルスの本拠地アナハイムでは注目すべき変化が生じていました。

アナハイムに位置するエンゼルスタジアムから車で約10分の距離にあるスポーツグッズショップでは、大谷の17番が冠された本拠地用およびビジター用のレプリカユニフォームが販売されていましたが、その価格に注目が集まりました。通常の定価が135ドル（約2万300円）であるところを30％オフの94.5ドル（約1万4200円）で提供していたのです。

同様に、40ドル（約6000円）の大谷Tシャツも3割引きで28ドル（約4200円）に設定されており、エンゼルスファンであると名乗る店員のブレーデンさんは「ショウヘイはFA。来年はエンゼルスにいないかもしれないから」とファンに対してその背後に潜む不確実性を語っていました。この価格変動はブラックフライデーのセールとは独立しており、大谷関連グッズは2週間ほど前から割引価格で提供されていたとのことです。

過去2か月間では、大谷のグッズはスポーツショップの主力商品となり、エンゼルスタジアム内のチームストアでは9月には行列ができるほどの人気を誇り、商品は常に品薄状態でした。ただし、シーズン中は日本からの観光客で賑わっていたものの、ショップ店員は複雑な表情を浮かべ、「もちろんエンゼルスにいて欲しいけど、来年はドジャースかレンジャーズだと思う」との感慨を語っています。

ただし、これらの変化が店の売り上げを度外視すれば、大谷のFA騒動はお客さんたちにとっては話題のネタとなっています。一方で、エンゼルスでのプレーを愛するファンは、「ショウヘイはエンゼルスでプレーすることが好きだと思う。だけど、ファンとしては強いチームでプレーするショウヘイも見てみたいかな」と、彼の去就に対する複雑な心情を吐露しています。

加えて、大谷選手のエンゼルス時代のユニフォームを一生の宝物と捉える声や、彼の移籍後の活躍に期待し、その時に価値が高まるだろうという意見も聞かれます。移籍市場の興奮が高まる中、ファンたちは大谷翔平の未来に対する期待と不安を共有し、その軌跡を見守っています。