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もろ差しの名人、錣山親方60歳 元寺尾死去 相撲界に大きな喪失

 

大相撲の舞台から去った元関脇・寺尾の錣山親方(本名・福薗好文)が、60歳の若さでこの世を去ったことがわかりました。彼は相撲界において「もろ差しの名人」として称され、1979年に名古屋場所初土俵を踏みました。井筒部屋の師匠である父の指導のもと、相撲の道を歩み、その闘志あふれる取り口で多くのファンを魅了しました。

 


彼は「井筒3兄弟」の次男として、長男の元十両鶴嶺山、そして長兄・福薗好政さんとともに3兄弟で土俵を沸かせました。ところが、先に長男と長兄が急性心不全で相次いで逝き、更に次男である錣山親方もすい臓がんなどの闘病の末に早すぎる別れを迎えることとなりました。

 


錣山親方は20年に長兄を亡くした際、「ぽつんと1人残されてしまった。寂しいし、つらい」と心情を吐露しています。その寂しさを和らげるためにも、彼は自らの部屋に両親と兄弟2人の遺影を並べ、最後の晩餐では兄弟3人の写真を見ながら酒を交わったといいます。これはまさに家族の絆と愛情が深く、相撲界においても感動を呼ぶ光景となりました。

 

彼の死は相撲界において大きな損失であり、その鉄人のような闘志に富んだ取り口は多くの人々に永く記憶されることでしょう。