日本発ハワイ行き、手続きがラクに！ハワイ州の新たな戦略

ハワイ州が新型コロナウイルスの影響により激減した日本人観光客の回復を促進するため、日本での入国や税関審査を円滑に進め、到着時の手続きを簡素化する計画が進行中であることが明らかになりました。この取り組みは、入管機能のないハワイ各島の一部空港において、日本からの直行便を迎え入れ、アクセス向上を図りつつ、州全体の経済を活性化させる狙いが込められています。州のトップであるハワイ州知事は、21日にこの計画について詳細を明かしました。

ハワイは近頃、特にマウイ島が山火事により、100人以上の死者・行方不明者が出るなどの大きな影響を受けています。これに対し、グリーン氏は「復興本格化のためにも観光客の増加は不可欠だ」との立場を表明し、観光業の重要性を強調しています。

ハワイ州によると、コロナ禍前の2019年1～9月には日本から約117万人がハワイを訪れていましたが、2023年同時期には約38万人にまで減少しており、米国内などからの来訪数に比べて回復が緩慢な状況が続いています。グリーン氏は、「円安や若者の旅行への関心低下」が回復の鈍さの一因であると分析し、これに対処する方策を模索しています。

通常、ハワイへの観光客はオアフ島のホノルル国際空港を経由して訪れることが一般的ですが、この新しいアプローチでは日本からの旅行者が入国前に必要な手続きを日本国内で完了させることで、入国時の混雑を軽減し、よりスムーズな旅行環境を提供することが期待されています。この取り組みが成功すれば、観光業の活性化に寄与することでしょう。新しい一歩が踏み出され、観光未来への期待が高まります。